娘を救うために命を賭けた尚美は、記憶喪失とともにすべてを失い、帰郷した時には夫は新たな妻を迎え、子供たちも母を忘れていた。新旧ふたつの家族の間で揺れる母の愛と誇り、そして女としての再出発――愛か、家族か、それとも自分自身か。波乱の選択が、彼女と家族の運命を大きく変えていく。