数学の天才・佐伯守人が入試会場で命を絶ち、謎めいた数列だけを遺して消えた。その死の裏には、息子を失った父と、家族を守る警部――二人の父親の絶望と復讐が絡み合う。息子を救うため、警部は正義と法、そして家族愛の間で揺れ動く。