第5話:コマツ(隼隼)の本音
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隼人はカメラに向かって微笑んだ。
「前は絶対犬なんて飼わないと思ってたけど、彼女が俺に安心感をくれて、犬も大丈夫になったんだ。」
「はああ、隼人が小お嬢様の話になると幸せがあふれてる!」
「隼人の笑顔が甘すぎる。このカップルが嘘ならもう恋なんて信じない。」
「橘悠真、隼人のインタビュー内容まで覚えてるなんて、どれだけ嫉妬してるんだよ。やばい。」
「橘悠真はいつも隼人をいじめて、出番も仕事も奪ってるくせに。」
「リソース泥棒はどっちだよ?ジュエリーの広告は隼人が取ったのに、被害者ぶるなよ。」
「それはブランドが隼人の方が合うと判断したからで、奪ったわけじゃない。」
「小お嬢様、早く橘悠真をブロックして……」
ディレクターは視聴者数の急増に内心ガッツポーズ。
SNSのコメント欄も、まるでお祭り騒ぎのように賑わっていた。
さらに二人の馴れ初めを聞こうとしたその時、スタッフが耳打ちに来た。
「ディレクター、村上社長から荷物が届きました」と小声で。
ディレクターは頷き、隼人に満面の笑みで言った。
「隼人、小お嬢様からプレゼントが届いたよ。ママの代わりに番組中お世話してって。」
ゲストが驚きの声を上げた。
「まさか小お嬢様が犬を送ってきたの?」
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