第10話:罵倒の弾幕と揺れる心
弾幕コメントはまた「評価」を始め、私を馬鹿だ、無能だと罵った。
「もうダメだ……」
「詰んだなこれ」
「今までで一番役立たずの戦略家だ」
「普通なら慰めたり、世話を焼いたりするはずだろ?」
「やっと二人きりになれたのに、すぐ立ち去るなんて?」
「はい死亡フラグ」
中には「東雲圭吾に抱きつけ」「手段を選ばず誘惑しろ」と煽る者もいた。どのみち私は任務を果たせない、早く怒らせて死んでしまえば、次の有能な戦略家が来るのに、と。
私が死ねば、彼らは次に進むだけだ。
まるで、私の命も魂も、何もかもゲームのコマのようだった。
それでも、私はまだ終わらせたくなかった。
この章はVIP限定です。続きはアプリでお楽しみください。
続きはモバイルアプリでお読みください。
進捗は自動同期 · 無料で読書 · オフライン対応