雪解けを待つふたり、帝都の灯が揺れる夜に
雪解けを待つふたり、帝都の灯が揺れる夜に

雪解けを待つふたり、帝都の灯が揺れる夜に

現実 16 章 完結 新作
著者: 岡本 圭
作品情報
目次

あらすじ

家の没落と共に、愛のない政略結婚を受け入れた小夜子。冷え切った夫婦生活の中で、彼女は夫・柊征二の寡黙な優しさに気づかず、孤独と諦めに沈んでいた。死を選んだ先で彼の深い悲しみを目の当たりにし、生まれ変わった小夜子はもう一度だけ彼と向き合う決意をする。時は大正、帝都の冬。過去と未来が静かに交差し、二人はようやく心を重ね始める。幸福はいつも手のひらの温度の中にあるのだろうか、それとも雪解けを待つしかないのだろうか。

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