Chapter 15: 第15話:滑車仕掛けの絞殺ゲーム
来る前に、私はクラスで湊の家に行くって言いふらしておいた。急だったけど、みんなが私の居場所を知っていれば、湊も私をこっそり殺せないだろう。
だが、私は湊を甘く見ていた。
彼は本当に狂人だった。
私はあの女性に会った。
湊は巨大なガラス瓶の中の腐肉を指差した。「もう少し遅ければ見られなかった。すぐに全部溶けてしまうから。」
私は信じられなかった。強いアルカリで腐食され、ほとんど残っていない組織が人間だなんて。
「でも、皮膚はなくなっても骨は見える。ただ、君は連れて行かない。父が骨を解剖して保存しているから、壊されたら怒られる。」
悪魔。
湊は平然と言った。
彼は私の逃げ道を塞ぎ、手を差し出した。「人は見せた。君の物は?」
私は携帯を渡して立ち去ろうとしたが、彼は足で行く手を塞いだ。「そんなにあっさり?」
「携帯を渡した。まだ何がしたいんだ?」
湊は携帯を回し、画面を確認せず、ツルツルの背面を撫でた。「あの日、なぜ突然上を向いたか分かる?」
「その携帯ケースが鏡面で、光が反射したから。」
「ケースは外した。」
「ピンクが好き?」
「好きだよ。」
「嘘だ。ピンクの鏡面ケースなんて見てない。」
湊は携帯を放り投げた。「でも、これはあの携帯じゃないと分かった。」
「星名、本当に言うことを聞かないね。小さな女の子は連れてくるなと言ったのに、携帯まで偽るなんて。なら、彼女に自分で持ってこさせよう。」
「……」
首筋に痛みが走り、私は意識を失った。
再び目覚めたとき、私は吊るされていた。手には何重にもロープが巻かれ、一端は滑車に、もう一端は――
「雫!!!」
私の手のロープは雫の首に絡まっていた。
「目が覚めた?じゃあ始めよう。」
悪魔の声が背後から聞こえた。
彼は雫の携帯を持って私の前に現れた。「君が言うことを聞いていれば、こんなことにはならなかったのに。」
私は恐怖で叫んだ。「言うことを聞く、お願い、雫を放して!」
「遅いよ。新しい滑車のテストをしよう。彼女はここまで勉強したのかな、成績がいいらしいね。」
湊はそう言いながら、私の両手を縛るロープをナイフで切った。
ロープが切れたが、私の手は自由にならなかった。
逆に、両手が分かれ、上のロープが交差して締まり、終点は意識を失った雫の首だった。
私の両手が離れるほど、雫の首は締まる。
私は急いで腕を合わせた。
だが次の瞬間、滑車が動き、両腕が強制的に外側へ引っ張られた。
腕が強く引かれ、交差したロープがどんどん締まり、私は抵抗できなかった。
雫は目の前にいた。
私は彼女が私の目の前で、苦しみ、もがき、やがて動かなくなるのを見た。
私は自分の手で彼女を絞め殺した。










